満を持して緊急事態宣言!皆様は早めの対応を。
高嶋哲夫先生の『首都感染』では、総理が独断で首都封鎖を宣言し、強毒性インフルエンザウィルスの蔓延を首都内にとどめたお話が書かれています。小説ではありますが参考文献欄を読むと膨大な勉強量で、とても読み応えがあります。おすすめです。
さて、現実ではそうもいかず、意思決定の遅さが全国へのコロナウィルス蔓延を許してしまっていますね。とても残念でした。
過ぎたものは仕方ありません。前を向いて進むだけです。ここでは、主に中小企業経営者向けに今後の選択肢を考えたいと思います。
1)事業を継続
コロナ自粛なんて関係ない!ウチは営業しまっせ〜^^
というのはタイトルの「非常事態宣言」で難しくなります。。具体的には、新型インフルエンザ等対策特別措置法を今回のコロナウィルスに適用し、以下の業種について対象となる都道府県知事が自粛要請を行い、要請したことを公表することになります。
Data Source:https://www.cas.go.jp/jp/influenza/novel_coronavirus.html#c8
2)廃業
年齢が若く、顧客・従業員が少数であれば多少は動きやすいかもしれません。しかし、そうでなければ厳しい!個人的にはこのような緊急事態により廃業に追い込まれることはこの上ない政策ミスと思います。
それは、大前提として、中小企業が、日本経済を支える重要な位置にいるからです。そのことは政府もよく把握しており、今後様々な支援策が出てきています。
3)低利の借入を利用し細々とやり過ごす
コロナ禍をやりすごすために資金を確保した上で、事業再開まで「とじこもる」のが1つの選択肢としてあります。
借入を嫌う方もいらっしゃいますが、今回のケースは非常事態です。下記をご覧いただき、今一度ご検討ください。
基本的に借入のデメリットは、借りた以上のお金(利息)を返さなけれいけないことです。逆に、利息が生じず、キャッシュフロー管理を適切に行えば、借入のデメリットは無いといえます。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57649490T00C20A4MM8000/
政府は無利子での融資を進めている状況です。
そのため、極論を言えば、
念のために借入を行う→休業期間中、借入金からの支出はゼロだった→事業再開。無利息で借入金を完済
というフローが成立します。
コロナ関連の借入は、大きく以下の2パターンで行います。
1)政府系金融機関:
日本政策金融公庫
商工組合中央金庫
https://www.shokochukin.co.jp/disaster/corona.html
2)民間金融機関:地銀、信用金庫、信用組合
政府系金融機関は、政府の政策を反映させた条件での融資を行なっています。すなわち、金融機関の審査を通過すれば、無利子での借入が可能です。
民間金融機関は、あくまでビジネスとして融資を行いますので、信用のできない企業には融資しません。しかし、公的機関である「信用保証協会」が信用を保証することで、民間金融機関もあんしんして融資ができるようになっています。
現在、政府系金融機関に申し込みが殺到しており、今回、民間金融機関がその受け皿となっています。
民間金融機関で信用保証付の無利息での融資を得るためのフローは以下です。
1.企業の管轄市区町村で「認定」を受ける。「認定」とは、簡単に言えばコロナの影響で主として売上が減少していることを認めてもらうことです(詳細は以下のリンクを確認ください)。
https://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/sefu_net_gaiyou.htm
認定には各市区町村の定める形式にしたがって必要書類を準備する必要があります。ここでは参考に八王子市のリンクを貼ります。
https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/sangyo/001/p026281.html
例えば八王子市のセーフティネット4号の認定のためには以下の書類を揃える必要があります。
・八王子市所定の認定書、添付書類および会社案内書
・履歴事項全部証明書
・当期および前年同期の3ヶ月の売上データ
・HPなどの会社事業内容
・事業許認可証
以上、大変に辛い時期が続きますが、前向きに頑張りましょう!
最近、日本酒が好きになってきました。しかし弱いので、おちょこ2杯で5分も起きられず^^