ふるさと納税シュミレーター比較

2021/10/16 ブログ

皆様こんにちは、会計士税理士の坂本です。

 

令和3年のふるさと納税は済ませましたでしょうか。実質2,000円で返礼品がもらえる、楽しくてお得な制度ですのでぜひ活用しましょう!

 

今日は、無料で使えるふるさと納税シュミレーターをいくつか紹介します。

 

1.楽天市場

楽天ふるさと納税簡単シュミレーター

 

楽天のサービスは3つのステップで簡単にふるさと納税額が計算できるようになっています。

入力するのは、

・年収

・独身か、既婚か

・年齢ごとの扶養家族の人数

 

これだけです。とっても簡単ですね。このシュミレーターに出てくる項目を簡単に解説します。

 

(解説-年収)

「年収」は、個人の「給与所得」を計算するために必要な数値です。年収を入力すれば、そこから給与所得を計算することができます。年収の水準ごとに、年収から差し引くべき「給与所得控除額」が異なります。

具体的な計算は国税庁のHPをご参照ください。

参考:国税庁_給与所得控除

 

(解説-独身か既婚か)

この項目は、所得計算において「配偶者控除(または配偶者特別控除)」を適用できるかどうかを判定するものです。既婚で配偶者の所得が48万円以下であれば、配偶者控除が受けられます。配偶者控除の金額は、所得を計算している本人の所得水準、また配偶者の年齢によって変化します。

参考:国税庁_配偶者控除

 

(解説-扶養人数)

この項目は、本人が扶養している人数とそれぞれの年齢ごとに、「扶養控除」が適用できるかを判定するものです。単に扶養しているといっても、年齢が16歳以上でなければ所得控除の対象とならないのがポイントです。

参考:国税庁_扶養控除

 

 

2.さとふる

さとふる ふるさと納税シュミレーター

 

さとふるの特徴は、楽天と同じ項目を入力するだけで計算できる「簡単シュミレーション」の他に、「詳細シュミレーション」を利用することができるという点です。

詳細シュミレーションでは、源泉徴収票に記載されている4つの項目を入力するだけで、より精緻なふるさと納税計算ができます。

源泉徴収票には、以下の控除項目が反映されています。

・社会保険料控除

・生命保険料控除

・地震保険料控除

・住宅ローン控除

 

これらを計算するのは、通常大変な労力を要するのですが(興味ある方は国税庁のHPをご参照ください)、源泉徴収票があれば簡単に入力することができます。

 

 

3.ふるさとチョイス

ふるさとチョイス

 

ふるさとチョイスは最も入力項目が多く、精度の高いシュミレーションとなっています。具体的には、さとふる(詳細)で反映できていない以下の3つの項目の入力が可能となっています。

 

・株式譲渡益所得

・小規模企業共済掛金

・医療費控除

 

株式譲渡益は、給与所得とはべつの所得ですので、株式投資を行なっている方は入力必須の項目ですね。小規模企業共済は、月額最大7万円の掛金がまるまる所得控除に使えるお得な積立せいどで、個人事業主や会社役員がよく使っています。医療費控除は確定申告でのみ申告可能で、10万円を超える医療費(保険金がもらえる部分は除きます)が控除できる仕組みです。

 

以上を入力の難易度、計算の正確さの2軸で図示すると以下のようになるでしょうか。

 

 

楽天ふるさと納税、さとふる(簡単)は、収入と家族関連の情報だけで簡単にシュミレーションできるのでとっかかりとして最適です。

 

もし去年の源泉徴収票があれば、さとふる(詳細)がオススメです。主要な控除項目は源泉徴収票でおよそ抑えられますので、より正確な計算ができますし、入力も源泉徴収票の特定の項目を転記するだけの簡単作業です。

 

株式投資や、医療費控除、小規模企業共済に加入されている方はふるさとチョイスをご利用されると良いでしょう。入力は多少難しいかもしれませんが、最も精度の高いシュミレーションになるかと思います。

 

なお、、、所得は実は10種類あります。給与所得だけではないのです。不動産収益を得ている方や、事業所得をお持ちの方は、上記シュミレーションが使えないかと思います。確定申告をお持ちの上ご相談いただけましたら、私の方で試算いたしますので、お気軽にお声掛けいただければと存じます。