【freee】自動で経理の設定を遡及的に修正する方法

2019/12/14 freee
logo

こんにちは。

 

今回は、IPO支援のお客様とのやり取りの中で気づいたfreeeの使い方をご紹介します。

 

freeeの機能に、「自動で経理」というものがあります。連携している銀行口座のデータを自動で仕訳に起こしてくれるというスグレものです。

 

「自動で経理」を行うためには、設定が必要です。今回はその設定を誤った時の修正方法をまとめます。

 

 

参考リンク

freee 登録した取引を修正・削除する

 

上記リンクでは、取引の修正・削除についてまとめられています。条件を絞り込んで、該当する取引を一括して修正・削除できるのは素晴らしいですよね。

 

今回はこの機能を利用して、一旦取引登録した「自動で経理」の設定

を遡求して修正する方法をご紹介します。

 

まず、上記参考リンクで書かれている「削除」は、私たちが一般的に考える削除と少し違うことを確認しておきます。

 

取引種類 1st 2nd 自動で経理
収入取引 売上の発生 売掛金の消込 あり
支出取引 費用の発生 債務の消込 あり
振替伝票 振替伝票の計上 (なし) なし

 

収入取引、支出取引は、発生→消込の2ステップに分けられて仕訳が計上されます。

例:売上100の計上、売掛金100の消込(消込差額10を雑費処理)

1st 売掛金 100 / 売上  100

2nd 現金預金 90 / 売掛金 100

   雑費 10     /

ここで、freee上すでに消し込まれた取引を、上記リンクに従い「削除」すると、1つ前のステップに戻ります。つまり、上記例でいえば

1st 売掛金 100 / 売上  100

2nd 現金預金 90 / 売掛金 100

   雑費 10     /

と、1stの状態に戻るわけです。一方で、freeeのシステム上は、銀行からの入金データは保持されていますから、当該削除された取引は、「未消込」の状態に戻るわけです。

 

そして、一旦「削除」した消込取引を、未消込取引から再度登録します。

例:消込差額を支払手数料で処理(同時に自動登録)

2nd 現金預金 90    / 売掛金 100

   支払手数料 10     /

 

この処理は、上記で紹介したリンクの通り、複数の取引に対して一括して適用できます。

 

このようにして修正が可能ですので、自動で経理は積極的に活用すべきですね!