【freee】自動で経理の設定を遡及的に修正する方法
こんにちは。
今回は、IPO支援のお客様とのやり取りの中で気づいたfreeeの使い方をご紹介します。
freeeの機能に、「自動で経理」というものがあります。連携している銀行口座のデータを自動で仕訳に起こしてくれるというスグレものです。
「自動で経理」を行うためには、設定が必要です。今回はその設定を誤った時の修正方法をまとめます。
参考リンク
上記リンクでは、取引の修正・削除についてまとめられています。条件を絞り込んで、該当する取引を一括して修正・削除できるのは素晴らしいですよね。
今回はこの機能を利用して、一旦取引登録した「自動で経理」の設定
を遡求して修正する方法をご紹介します。
まず、上記参考リンクで書かれている「削除」は、私たちが一般的に考える削除と少し違うことを確認しておきます。
取引種類 | 1st | 2nd | 自動で経理 |
収入取引 | 売上の発生 | 売掛金の消込 | あり |
支出取引 | 費用の発生 | 債務の消込 | あり |
振替伝票 | 振替伝票の計上 | (なし) | なし |
収入取引、支出取引は、発生→消込の2ステップに分けられて仕訳が計上されます。
例:売上100の計上、売掛金100の消込(消込差額10を雑費処理)
1st 売掛金 100 / 売上 100
2nd 現金預金 90 / 売掛金 100
雑費 10 /
ここで、freee上すでに消し込まれた取引を、上記リンクに従い「削除」すると、1つ前のステップに戻ります。つまり、上記例でいえば
1st 売掛金 100 / 売上 100
2nd 現金預金 90 / 売掛金 100
雑費 10 /
と、1stの状態に戻るわけです。一方で、freeeのシステム上は、銀行からの入金データは保持されていますから、当該削除された取引は、「未消込」の状態に戻るわけです。
そして、一旦「削除」した消込取引を、未消込取引から再度登録します。
例:消込差額を支払手数料で処理(同時に自動登録)
2nd 現金預金 90 / 売掛金 100
支払手数料 10 /
この処理は、上記で紹介したリンクの通り、複数の取引に対して一括して適用できます。
このようにして修正が可能ですので、自動で経理は積極的に活用すべきですね!